循名究理

名理

Ming Li · 名と理

『経法』第九章、終章です。名に循いて理を究めること——道は神明の原であり、名が正しければ治まり、名が偏れば乱れます。名分に従って道理を究めることは、法治の認識論的基盤であり、本書の哲学的な帰結でもあります。

Original Text

原文

道者,神明之原也。神明者,处于度之内而见于度之外者也。处于度之内者,不言而信。见于度之外者,言而不可易也。

处于度之内者,静而不可移也。见于度之外者,动而不可化也。动而不化,故曰神。静而不可移,故曰明。

循名究理,是非之分也。名正则治,名倚则乱。故执道者,观于天下也,必审其名。

Annotations

注釈

神明之原

神明の根源

处于度之内

法度の内に処すること

见于度之外

法度の外に現れること

不言而信

言葉を発せずとも信用があること

言而不可易

一度語れば変えることができないこと

静而不可移

静かで動かしがたいこと

动而不可化

動きつつも変化しないこと

循名究理

名に循いて理を究めること

名正则治

名が正しければ治まること

名倚则乱

名が偏れば乱れること

必审其名

必ず名を審らかにすること

Translation

現代語訳

道とは、神明の根源です。神明とは、法度の内に処しながら法度の外に現れるものです。法度の内に処する者は、言葉を発せずとも信用があります。法度の外に現れる者は、一度語れば変えることができません。

法度の内に処する者は、静かで動かしがたいものです。法度の外に現れる者は、動きつつも変化しないものです。動きつつも変化しない、だから「神」と呼ばれます。静かで動かしがたい、だから「明」と呼ばれます。

名に循いて理を究める、これが是非の分かちです。名が正しければ治まり、名が偏れば乱れます。ですから道を掌握する者が天下を観察する際には、必ず名を審らかにするのです。

Concepts

概念タグ

名理 循名究理 神明 名実
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