理を窮めて知を致し、躬を反して実を践む。朱熹の一生の著述は極めて豊富である。
『大学』『中庸』『論語』『孟子』を一編に集め、畢生の精力をもって反复修改した。
呂祖謙と共同編纂。周敦頤・張載・二程の語録を分類整理し、「聖学の梯子」と称された。
百四十巻、朱熹と弟子の問答語録の匯編。朱子理学思想体系を全面的に反映する。
「理とは形而上の道なり、生物の本なり;気とは形而下の器なり、生物の具なり。」
宇宙万物の本体と规律。普遍性・永続性・超越性を有する。「形而上」の道、生物の本。
万物を構成する物質的基盤。「形而下」の器。理と気は「不離不雑」の関係。
万物各々一理を具え、万理同一源より出づ。月印万川のごとく、天に月は一つあれど、河川にはそれぞれ月影が映る。
「性即理なり。心に在りては性と謂ひ、事に在りては理と謂ふ。」
二程の「性即理」説を継承。天命の性は純善、理の人性における完整な体现。
天命の性は純善。気質の性は清濁偏正があり、善悪の矛盾を説明する。
心は虚霊明覚の体。性は心の未発(体)、情は心の已発(用)。性と情は皆心に統摂される。
「主敬以て其の本を立て、窮理以て其の知を進む。」
敬を以て本心を存養し、内心の畏敬と専注を保持。「主一無適」——心を理に専一し、外れぬこと。
格物致知を通じて事物の理を窮究。「今日一物を格し、明日一物を格す」、積少成多、豁然貫通。
「教育の道、明徳を明らかにし、民を親しみ、至善に止まるに在り。」
8~15歳。「其の事を学ぶ」を重んじ、灑掃応対・進退周旋・愛親敬長を培う。
15歳以後。「其の理を明らかにする」を重んじ、格物致知・誠意正心・修斉治平を貫通する。
朱熹(1130—1200)、字は元晦、号は晦庵
福建尤渓に生まれる。父・朱松は県尉。十四歳で父を喪い、母と共に崇安五夫里に居住。
呂祖謙と『近思録』を編纂。同年、陸九淵との間に「尊徳性」と「道問学」をめぐる論争。
南康軍を知る時、白鹿洞書院を再建し、『白鹿洞書院教規』を親定。後世の書院の模範となる。
建陽考亭にて卒去。享年七十一歳。臨終前日もなお『大学章句』を修改していた。諡は「文」。
渠那ぞ清きこと此の如きを得ると問ふ、源头活水有るに為す。
——『観書有感』
天理を存し、人欲を去る。
——『朱子語類』
少年老い易く学成り難し、一寸の光陰軽んずべからず。
——『偶成』
循序漸進、熟読精思、虚心涵泳、切己体察、着緊用力、居敬持志。
前に得ざれば後に求めず、此に通ぜざれば彼に志さず。
読書千遍すれば其の義自ずから見わる。
読書は虚心なるを要す。先に説を立てて書の意を求むべからず。