四度

経法・四度

Si Du · Four Measures

四種の治乱を衡量する基準でございます。君臣の位・賢不肖の分・動静の時・生殺の当——四度立てば天下治まり、四度失えば天下乱れます。

Original Text

原文

四度 四種の衡量基準

君臣易位谓之逆,贤不肖并立谓之乱,动静不时谓之逆,生杀不当谓之暴。逆则失本,乱则失职,逆则失天,暴则失人。失本则损,失职则侵,失天则饥,失人则疾。此谓四度。

注釈

  • 君臣易位:君臣の位置が転倒することでございます。臣が君権を僭越し、君がその位を失うことを指します。
  • 賢不肖并立:賢能と不肖の人が並び立つことでございます。賞罰が明確でなく、賢愚の区別がつかないことを指します。
  • 動静不時:行動と静止が時宜に適わないことでございます。動くべき時に静まり、静まるべき時に動き、天時に背くことを指します。
  • 生殺不当:生殺の賞罰が適当でないことでございます。賞すべき時に賞さず、罰すべき時に罰さないことを指します。
  • 逆则失本:悖逆すれば根本を失います。本とは国家の根基を指します。
  • 乱则失職:混乱すれば職守を失います。各官が職を失い、政事が廢弛いたします。
  • 逆则失天:悖逆すれば天時を失います。天とは天道運行の節律を指します。
  • 暴则失人:暴虐であれば人心を失います。人とは民心を指します。
  • 失本则損:根本を失えば損をいたします。国の根本が揺らぎ、国力が衰減いたします。
  • 失職则侵:職守を失えば侵犯されます。内政が修まらなければ、外敵が侵入いたします。
  • 失天则飢:天時を失えば飢餓となります。農時に順わず、五穀が実りません。
  • 失人则疾:人心を失えば災禍に遭います。疾とは災禍・疾苦を指します。
  • 四度:四種の衡量基準でございます。度とは標準・法度を指します。
正義 四度の正

大义陈于外,则君臣正。明分定于内,则父子亲。贤不肖各得其处,则天下和。刑德各当其位,则国家治。

注釈

  • 大義陳于外:大きな道義が外に示されるということでございます。義とは、適宜な道理と行為を指します。
  • 明分定于内:名分が内部で確定するということでございます。明分とは、明確な名分を指します。
  • 賢不肖各得其処:賢能と不肖の人がそれぞれその居場所を得るということでございます。処とは位置・帰属を指します。
  • 刑徳各当其位:刑罰と徳化がそれぞれその位に適うということでございます。刑徳を並用することは、黄老治術の核心でございます。
Modern Translation

現代訳文

君臣の位置が転倒することを逆と申し、賢能と不肖の人が並び立つことを乱と申し、行動と静止が時宜に適わないことを逆と申し、生殺の賞罰が適当でないことを暴と申します。逆であれば根本を失い、乱であれば職守を失い、逆であれば天時を失い、暴であれば人心を失います。根本を失えば損をし、職守を失えば侵犯され、天時を失えば飢餓となり、人心を失えば災禍に遭います。これを四度と申します。

大きな道義が外に示されれば、君臣は端正いたします。名分が内部で確定されれば、父子は親密になります。賢能と不肖の人がそれぞれその居場所を得れば、天下は調和いたします。刑罰と徳化がそれぞれその位に適えば、国家は安定いたします。

Concepts

核心概念

四度

四種の衡量基準でございます。君臣の位・賢不肖の分・動静の時・生殺の当。度は客観的な尺度であり、主観的な好悪ではございません。国家を治めるには定量化可能な基準が必要であり、感覚に頼って行動すべきではないのでございます。

君臣

「君臣易位謂之逆」——君臣関係は国家治理の第一の次元でございます。位置の転倒はすべての混乱の出発点でございます。黄老学派は名分秩序を強調しており、これは「正名」思想の政治領域における応用でございます。

刑徳

「刑徳各当其位、則国家治」——刑罰と徳化を並用することは、陰陽の偏廢できないのと同じでございます。刑徳は黄老治術の核心的工具であり、「四度」における「生殺の当」の具体的な展開でございます。

名分

「明分定于内、則父子親」——名分は社会秩序の基盤でございます。それぞれの人に名分(役割と位置)があり、名分を明確にし、それぞれその位に安んじて初めて、社会は調和的に運転できるのでございます。

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